伝統的な土間空間で、和心に溢れた住まいを!
土間は、趣味のスペースや日曜大工をしたり、バイクなどを置いて盗難防止やお手入れをしたり。植物を飾ってインナーテラスにもなるし、雨の日はお子様を遊ばせるスペースにも早変わりできます。
デメリットとしては居室スペースが減ってしまう、土間床から底冷えしてしまうといった点が挙げられますが、テーブルや椅子を置いてリビングと一体にして、LDKの一部としてしまう、床暖房や薪ストーブで空間を暖めるなどの対策でこれらを解決する方法もあります。また、土間空間を設けることで湿気が心配という場合にも、土間に空気の通り道をつくる、珪藻土の壁など調湿性のある素材でカバーするなど、結露空間を無くす工夫も。
固定観念にとらわれない、あなただけの暮らしを見つけてみませんか? 敷地に余裕がある方などは、ぜひ、検討してみてください!
無垢材フローリングのメンテナンスには蜜蝋ワックスを!
無垢材のお手入れですが、確かに無塗装のままですと肌触りが良いものの、汚れや水シミなどが気になってしまいます。それに自然素材ですので時間経過と共に木が温度や湿度による伸縮によって変形していくことも考慮しなくてはなりません…かといって、ウレタン塗装などは塗膜が固く汚れには強いものの、無垢材の良さを消してしまいます。もし使用するのであればキッチン床や洗面所など、水回りに限定して塗装するなどがオススメです。
塗ることで木目が深くなり、経年と共に木の表情が出てくるため、木の持つ特性をそのまま生かすワックスとして無垢材フローリングのお客様にオススメしています。塗る時もとても伸びが良く、蜜蝋ワックスの種類もフローリングの状態や木の種類からお選び頂けて、メンテナンスも1年~2年に1度で大丈夫! ただし、科学塗料の上からは塗れませんのでご注意ください。その場合は別売りの蜜ロウミストデワックスを使用して頂くか、一度木材の表面を削り、塗装を落としてから新たに塗り直す方法もあります。
皆さんも、無垢材のお手入れはこの蜜蝋ワックス一本で。ぜひ、取り入れてみてください!
電動シャッターの魅力とは!?
では、電動シャッターのメリットとデメリットにはどんなものがあるのでしょう?
メリットとして、まず挙げられるのが「開閉時の手間が掛からない」ということです。年を取ると、シャッターの上げ下げは以外と疲れますし、面倒ですよね。それをスイッチひとつで簡単に操作できます!さらに、窓を閉めたまま行えるので夏場に虫が入ってきたり、冬場に冷気が入ってくるということも避けられます。次には「防犯面」です。手動シャッターのように軽量ではなく開けづらいため、防犯にも一役買ってくれます。開閉する際の音も手動と比べるととても静かです。タイマー機能が付いているものもあるので、毎回気にしなくても自動で楽々開閉できてしまいます。
デメリットとしては、まず価格が手動と比べて高いこと。停電時には使用できなくなることなどが挙げられます。ですが、長い目で見た利便性を考慮すれば、そんなに高価な買い物でもありません。ちなみに電動シャッターは、手動でも開閉が可能なので停電時もこれで解決できます。注意点としては、危険防止のため小さなお子様がいる場合など、シャッターの下に立ち止まったり、座ったり、開閉時に人が通ることがないよう充分注意してください。
コストを抑えるために既存のシャッターを電動化することも可能ですが、その場合は静音性に欠けることもありますので、お気を付けください。
吹き抜けのある家はオシャレだけれど、デメリットは? それに対する対策は?
「確かに吹き抜けは素敵だけれど、どんな効果やメリット・デメリットがあるの?」、「デメリットに対する対策は?」と気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
メリットとしては、採光の確保。南側にすぐ家があるなど、暗かったりする場合も光が入るようになります。太陽の位置が低くなる冬場でも部屋の奥まで光が入るので明るくなります。太陽光を浴びることで体内時計の調整、ビタミンDの生成やカルシウムの吸収を促し、骨や歯を形作るなど、健康面でも一役買ってくれます。
デメリットとして、1つ目は、部屋のスペースが減ること。これは一目瞭然ですね。
2つ目は、吹き抜けの分だけ部屋の体積が増えるので冷暖房効果が落ちてしまうこと。これは建物自体の断熱性を上げることでカバーできます。もちろん「どんぐりの家」でも高気密・高断熱、外断熱工法などを取り入れています。必須アイテムとして吹き抜け部分にはシーリングファンも設置。これにより一度暖めれば暖かい部屋を上へ、冷たい空気を下に…季節を通して快適に過ごせます。
3つ目は、メンテナンスの手間です。手が届きにくい箇所の掃除には高所用の掃除用具を用意したり、工務店のアフターサービスなどを活用することも。吹き抜け天井に取り付けた照明の電球交換も脚立が必要になります。
4つ目は、音や匂いが2階にも届いてしまうこと。音などは家族同士の生活時間が違う場合など特に注意が必要です。「どんぐりの家」では、24時間換気を取り入れて換気率を上げています。
あとは、トレードオフと言ったところでしょうか、建物の強度の低下です。設計する際には耐震性能や設置するガラスの強度にも配慮する必要があります。もちろん「どんぐりの家」では、耐震等級3級や、強化ガラス、合わせガラスなど、お住まいに合わせて適したプランをご提案しています!
吹き抜けを取り入れる時の注意点としては、窓の位置や壁の有無に配慮すると良いでしょう。せっかく吹き抜けがあっても周りが壁で囲まれているケースを見かけたことがありますが、光も途中で遮られ、開放感も軽減されてしまいます。また、プランによっては開口部からの視線も気になる場合があるかもしれません。そのような時は、外構を工夫して視線を遮ることも頭に入れておくと良いでしょう。
無垢材といってもたくさんの種類があるし、どうやって選べばいいの?
無垢材は樹の種類により雰囲気や特長、値段が変わります。何を優先するかにもよりますが、選ぶ判断基準としては見た目、好きな色、肌触り、価格、用途など選ぶ目的がどこにあるかということです。
無垢材は大きく分けて「広葉樹」と「針葉樹」があり、広葉樹の主な特長としては、
硬い→傷つきにくい
重い→重厚感
強い→割れにくい
針葉樹の特長は、
柔らかい→肌触りが良く温かみがある
軽い→明るくソフトな印象を与える
弱い→歩くと音がなるような自然感を味わえる
などが挙げられます。
値段もメーカーによる価格差や、塗装による価格差、樹のグレードによる価格差がありますので、選ぶ時にはハウスメーカーや工務店の方と予算を踏まえた上で相談してみると良いでしょう。また、サンプルを取り寄せたり、実際にオープンハウスなどに足を運び色んな無垢材の床を見てみるとより一層イメージが付きやすく、肌触りなども体感できるのでおすすめです。
ウォールナットの代替品!? アカシアフローリングが人気急上昇中!!
ただ、なんと言っても高級木材! 値段が高価です。予算にもよりますが、ウォールナットの雰囲気は好きだけど床材にそこまでお金をかけられない!という方もいらっしゃるのでは?
そこで代替品として、いま人気急上昇中なのが「アカシアフローリング」。アカシアはウォールナットと同じマメ科の木材であり、真っ直ぐ縦に走る木目にところどころ渦巻く模様が特徴。黒褐色のマーブルで深みのある色合いがウォールナットを思わせます。
比較的に寸法安定性が高いため狂いが生じにくく、濃淡のある柄は汚れも目立ちません。腐りにくい性質も持っており、シロアリにも抵抗力があります。
ちなみに色合いは木の中心が濃く、表皮に向かって明るくなっていくので、お好みでお選びいただくことも可能です。よりウォールナットに近づけるために塗装するという方法もひとつの手です。そして、ウォールナットと違うのがなんと言っても価格! 安さの秘密は何でしょう? それには成長の早さにヒントが…アカシアは他の木に比べて成長が早く、木材として伐採できるまでに10年も掛かりません!そのため建築材や家具材として商業植林が開始されており、比較的手に入れやすい価格帯で提供ができるのです!
今後需要が高まることが予想されている、いま注目のアカシアフローリング!! フローリングの新たな選択肢のひとつとしてぜひ、検討してみてください!
窓は大きい方が良いの!?
大きな窓を設ける際の注意点は断熱性能と日射の遮蔽です。
一般的な木造住宅内から熱が逃げる箇所は大きく次のようになっています。
開口部:48%
外壁:19%
すきま風や換気:17%
床:10%
天井や屋根:6%
ガラス面は熱が逃げやすいので、ガラス面が大きいと、冬場に暖房が効きにくくなったり、窓の近くが冷えを感じやくなるのです。上記に挙げたように熱ロスが起こる部分のほぼ半分が開口部であるのなら、そこを大きく広げる大開口の家はときに「暑く寒い家」になってしまいかねません。冬場、大きな窓ガラスが日中の暖かさを取り込むことができるのは、太陽が射すお天気のよい昼間だけです。日光のあたたかさはあっても、外気そのものが室温よりも下回っていればやはりガラスから熱が逃げていくこともまた事実です。夏はどうでしょうか。夏もまたエアコンで快適な室温を実現していても、ガラスから入ってくる太陽光の熱で室温は上昇傾向にあります。その状態でも快適さを求めようとすると、エアコンをフル稼働させなければなりません。この対策として、窓からの熱ロスを防ぐためには、熱を逃がさない工夫を施した「トリプルガラス」「ペアガラス」を導入する必要があります。これらは通常のガラス1枚のサッシと異なり、2~3枚のガラスの中に特殊なガスを封入するなどの工夫によって、外気と室内の温度が急激な変化を低減します。
特に夏の暑さが気になる場合は、ガラスの表面に金属膜加工を施したLow-Eガラスを取り入れることも検討してください。赤外線や紫外線を反射し、真夏の(特に西側の部屋の)暑さを軽減することができます。金属のサッシもまた、熱を伝える働きが大きいことで知られています。冬の寒い日、夏の暑い日、空調によって外気温と室温が大きくかけ離れてしまったときに生じる結露を目にするのは、ガラス部分のみならず金属サッシの部分でもあります。この部分を 樹脂製に変えることで、熱をやり取りする働きを大きく低減します。例えば、 樹脂製サッシのペアガラスと、従来型のサッシ窓との比較をしたとき、熱の逃げにくさは4倍にもなるといいます。確かにコストはかかりますが、建築後にかかる空調のランニングコストを考え長い目で見たときには押さえるべきポイントです。
それと同時に夏場の日射の遮蔽については、なんといっても効果的なのは庇です。夏場は太陽高度が高いので、910mm程度庇を出すことができれば、昼間の日射はおおむねカットできます。ただし、高度の低い西日は家のなかに差し込んできます。これに対しては、よしずや電動ルーバーシャッター、オーニングなどを取り付けます。家の外側で日射を遮るのがポイントです。費用が一番安いのはよしずで、遮蔽効果が高いのはオーニング、使い勝手がよいのが電動ルーバーシャッターです。ライフスタイルをふまえて総合的に検討しましょう。なお、大きな窓は開閉に力が必要な場合もあります。女性や高齢者が多い世帯では注意が必要です。同じ面積の窓でも、2枚のガラスで構成するか、3枚で構成するかで1枚あたりの重さは変わります。そうした使い勝手についても検討しましょう。
どんぐりの家では熱のコントロールに「パッシブデザインの考え方」を取り入れています。冬には太陽光を取り入れ、夏には日差しをよける工夫をする「パッシブデザイン」。パッシブデザインとは、私たちの身の回りにある自然エネルギーを上手に取り入れるための工夫です。
夏の暑さをしのぐためには
●ひさしや軒を大きめにつくり、室内に入る太陽光をさえぎる
●ひさしや軒を大きく確保できないときは、シェードやルーバーを設置する
●落葉樹を庭に植えて庭から入る太陽光を遮断する
●風の通り道を確保して熱気を溜め込まないようにする
冬の寒さを抑制するためには
●角度の低い冬の日光を室内に取り入れる(夏に必要なひさしや軒の大きさとの兼ね合いを計算)
●冬には葉を落とす樹木で太陽光を遮断しない
もう一つ気になるのは大開口・大空間の家が抱えてしまう「耐震性」の問題です。
地震や台風のときには「柱や壁の多い部屋(トイレやバスルーム)が安心」という話をお聞きになったことがあるでしょう。そう聞けば、大開口・大空間の家で柱や壁が減ってしまうことによる耐震性に問題はないのか、という疑問が生まれます。柱や壁が少なくなる大空間部分は、2階や屋根を支える力が弱くなってしまうのではという心配も生じます。それはある意味で正しい理解です。しかしながら、これにも対処法があります。
アクセントにもなる柱
リフォームのときによく用いられる手法として、壁は落としても柱は残すという方法があります。新築の家であってもこの手法を採用することがあります。リビングとダイニングとする部屋の間の壁のみを排除し、耐力上必要な柱を設けるのです。テーブルなどの作り付け家具と一体化させることで柱の存在感を消す工夫もでき、比較的取り組みやすい大空間のつくり方といえます。しかし、「柱があったら自由に子どもが走り回れない」「私が希望する本当の意味での大空間ではない」といったときには、別の方法を考えます。
次に意外と見落としがちなのがプライバシーの問題です。日中はそこまで気にならないかもしれませんが、夜、灯りをともす時間帯ともなると、外部からの視線が気になってしまうかも知れません。大型のカーテンやロールスクリーンなどが必須です。こういった内装の点からもコストアップしてしまう可能性があります。
それから取り付けた後のメンテナンスも考えておかなくてはいけません。せっかくの美しいガラス面をそのままに保とうとすると、常にお手入れが必要です。外部からのお掃除は、高圧洗浄機などの機器が必要でしょうし、あまりに汚れが目立ってくれば専門業者に依頼することも必要でしょう。部屋内部では特に注意が必要です。外部と異なり、高圧洗浄機などで水で汚れを飛ばせばよいというものではありません。はしごや脚立などでの清掃が面倒な作業となるはずです。
建築家のアイディアでデメリットを感じさせない工夫を!
それでもやはり、明るく開放的な家は理想的です。これらのデメリットを解消できる方法を確保できるのであれば、例えば狭小な土地でも広く感じられる大開口の家はとても魅力的と言えます。家自体がシャープに締まって見えますし、そのリラックス感は何物にも代えがたい大きな「家づくりのポイント」となるはずです。